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お前らめんどくせえから結婚しろ

第2章 勘違いして逃げる女と勘違いされても仕方のない言動を取る男


「はい、何のご用で?こっち今急いでるんですけど。え、何で急いでるって警察に連絡しようかと。は?警察はいいって何で?こっち不審者来てるんですけど。え、どういう不審者?めちゃくちゃピンポーン押してくる。え、扉開ければ分かる?え?すぐ近くに居るしソイツ不審者じゃない?は?扉開けろ?え、どこ?玄関?いやだから不審者いるの!すぐ近くにいるなら助けてよ!はぁ!?玄関開けろ!?え、もう意味分かんない、ねぇ友達か何か!?うわぁ!!!なんか扉ガンガンやってる!扉ガンガンやってる!なんか殺意みたいなの感じてヤバいんだけどぉ、本当に開けていいの?警察では!?ねぇ怖い、怖い、ひぃい怖....」

黒瀬と喋りながら、何故警察ではなく、扉を開けなければならないの...?と恐々とした気持ちで玄関のロックを解除した。

ヤバ...死んだわ....

そう思いながら、那奈は両面を瞑った。凶悪犯だか何だかしらないが、一思いにやってくれと思ったのである。

.......。来ないなぁ、なんか強烈な痛みが...。殺し?じゃない?あ、すぐ玄関ロックしやがった...。

.............え、なに?

....何もこないし、いる..?な....


その瞬間、外の空気を含んだ柔らかい誰かの舌先に那奈は上唇を舐められた。ゾクっとした寒気がして両眼を見開いた。

居たのは紺色のオーバーサイズぎみのパーカーにスラッと見えるジーンズを履いた....若干息が荒くなった黒瀬である。


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