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変態王子様に溺愛(甘エロエッチ)されて限界です!

第2章 変態王子様の裏の顔


「ロイド殿下···」


アイシャの可愛らしい顔が曇り、俯いていた。
どうしてそんな思い詰めたような顔をするんだい?


「私はアイシャを愛している。出会った時から、それは変わらないよ。どうしたら、信じてもらえるのかな?」


私はそんなアイシャを見て、幼少期から変わらぬアイシャへの想いを伝える。


だって、私のこれからの人生の先にも後にも、生涯私の隣に立っていて欲しいのはアイシャだけしかいないのだから。


そのうちに馬車が止まった。
学園に着いたのだろう。
開けられたドアから先に降りて、馬車に座るアイシャに手を伸ばした。


「アイシャ、手を」

「ありがとうございます。殿下」


あぁ、何と細くて綺麗いな指先、それにギュッと力を入れよう物なら折れてしまいそうな程に可憐な指先だ。


私は思わず、アイシャの手を包んだ。


すっ、とアイシャの頬に赤みがさしたのが分かり、私は笑みを浮かべてしまう。


可愛いアイシャが目の前にいて、我慢などできるものか。


「っ、!」
「アイシャ!!」


しかし次の瞬間、アイシャが私の胸へ飛び込んで来た(違う)。
足を滑らせたのだろうが、私には好都合···アイシャを抱きとめて抱きしめた。


瞬間、周りからは女子達の黄色い悲鳴が響わたった。

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