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会ってみる?

第2章 当日

僕は、会話を振りながら、田中が当初の目的の話をする気配がないので、その話題に触れていいのかどうか迷っていた。それに、田中の雰囲気から、田中とエッチなことをしたいという性欲がイマイチ湧いてこない。

本当にこの人が、自由に触っていいと言ったのだろうか?彼女の雰囲気を見ているとそれも疑問に思えてくる。もっと言うと、本当にエッチしたいと思っているのかも今日の彼女の雰囲気からは判断がつかない。

比較にはならないかもしれないが、僕は、水商売的な職業の女性や風俗の女性に対しては、エッチな雰囲気から、裸を見たい、触りたいという本能でムラムラしてくるものだが、僕が遅刻して彼女に不快な思いをさせたせいももちろんあるが、最初からそういう雰囲気が彼女から感じられない。

今日は、このままただのデートをするだけでもいいのではないか。むしろ、ここで「お尻を触りたい!」などと言ったら、怒って帰ってしまうかもしれない。とさえ思えてくる。

僕の考えは、その方向に傾いていた。



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