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僕達がカピバラのところから移動すると、その同じ場所に子供３人が、はしゃぎながら集まっていた。カピバラは子供達にも人気のようだ。その後に男女の大人がゆっくり歩いて来る。たぶん家族だと思う。

僕達はもう少し進むと、いる動物もウサギやモルモットのような小さな動物に次第に代わり、もっと進むと門が見え、反対側の出入り口に着いた。こちらからも出入り可能なのだ。

門のところに受け付けがあり、途中で見た飼育員さんと同じ服装の、この動物園のロゴの入ったＴシャツを着ている女性がいる。その女性は、僕達が受付の前まで来ると、

「ご来園ありがとうございま〜す。一旦出ても、チケットを見せてもらえればまた入園できますので、よろしくお願いします。」

と、かわいい感じの声で言った。見た感じ身長は小さめに見えるが、胸が大きい。男なら嫌でも胸に目がいく体型だ。それに派手さはないが顔もかわいい。

男の悪いところだ。女性と一緒にいても、他の女性のそういうところを見てしまう。

田中は笑顔で、

「分かりました！あ、それから…。」

と言うと、カバンからさっき拾ったキーホルダーを取り出し、

「先ほど、カピバラの前の道で拾いました！落し主の方など周りに見当たらなかったので、すみませんが保管していだけますか？」

と言って、受付の女性に見せた。受付の女性は、

「ありがとうございます。こちらでお預かりします！」

と言って、笑顔でキーホルダーを受け取った。

田中は、僕を見ると、

「じゃ～、行きましょうか！」

と言って、僕の手を握った。僕は、驚いて田中の顔を見ると、田中は笑顔を見せながら、受け付けの女性に軽く会釈をして僕の手を引いて歩き出した。

そして、少し歩くと小さな声で、

「佐藤さん！今、お尻触ってもいいですよ！」

と、今までとちょっと違うかわいい感じの声で言った。僕は、

「あ、でも…。」

と言って、軽く振り返ると、受け付けの女性は、僕を見て小さく頭を下げた。

僕は、

「今は、人から見えるかもしれないから…。」

と言うと、田中は、

「あ！そうですね！もっと人がいないところじゃないと…。」

と言って、僕の方に体を寄せた。

僕は、さっきまでの彼女の雰囲気と今との違いに驚いたが、悪い気はしなかった。