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会ってみる?

第2章 当日

田中はその状況を見て、一瞬驚いた表情になると、吹き出して笑った。

僕も驚いて田中の顔を見た。

元々美人の田中が笑った顔は、かわいかった。それまでの田中の雰囲気とのギャップも相まって…。

田中は、

「佐藤さん本当に真面目なんですね!そんなに心配しないでください。私はそのつもりで来ているんですから、佐藤さんが悪い事をするわけではないんです。だから安心して…。」

と言うと、自分のお尻に僕のグーの手を当てたまま軽く回した。そして、

「ほら、手を開いてください!」

と言った。僕は、指示に従い手を開いた。すると田中の柔らかいお尻の質感が手に伝わった。たぶんTバックなので、下着のゴワゴワ感がなく、お尻の質感が直接手に伝わるのだ。

田中は続けて、

「ほら、簡単じゃないですか!気楽にしてください。」

と言った。しばらく田中は僕の手首を持って自分のお尻に当てながら円を描くように動かした。

すると田中は、

「そろそろ自分で動かしもらえませんか?人の手を持って動かすの疲れるんですよね!」

と笑って言った。僕は、

「あっ!すみません!」

と言って、自分の意思で田中のお尻を触った。そうはいっても、あまりエッチな触り方にならないよう、わりと事務的に触るような感じにした。

すると田中は、僕にお尻を触られ、カピバラを眺めながら、

「男性にお尻触られるのって本当に久しぶり!」

と言った。

僕は、この人が何らかの知り合いだったなら、例えば一緒に仕事をしているとか、そういう関係性ならこの人のお尻は触りたくても絶対に触れないと思った。触れるような雰囲気ではないからだ。

全くの無関係な僕だからこそ、今この人のお尻を触れている…。

そこへ、向こうから子供の賑やかな話し声が聞こえた。家族連れが近付いて来たようだ。

僕は慌てて田中のお尻から手を離した。

田中は、僕を見ると、

「よくできました!これからも人がいると気付いたときは、この対応でお願いします!」

と笑顔で頭を下げた。


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