幻想遊園地
第3章 第3話:福音書
「デミウルゴスの地上はあの我らが来た真の王国と比べてきわめて不完全だった
時は正常にその座を占めず
光は揺らぎ 王国に似せるためには明らかに不完全だった」
「第二天ハルマトートがそこに混沌を産み落とした
光が瞬く間に濃いところと薄いところに分かれてしまった」
「これで『世界』は動くだろうと考えたが まだ『世界』は揺らぎつづけた」
「第五天アドーナイオスはそこに闇を加えた」
「たちまち地の底に死者の国と冥府の池が出来上がり 『世界』は悲鳴を挙げ
そこで 大地は固まった」
「これでよいだろう」
「デミウルゴスは思い そうして7日目を聖なる日と決め
己が『世界』を祝福した」
彼が一息置く。
その目は慈しみとも、悲しみともつかない、そんな色をたたえていた。
「だが 『世界』は瞬く間に涸れていった」
「息吹と光の雲がたりなかったのだ」
「いまや360の時の座から ありとあらゆる星たち
ありとあらゆる雌雄を持つ生き物
ありとあらゆる地を這うもの
ありとあらゆる水に住まうもの
ありとあらゆる草木が生まれていた」
「全ての霊を満たす光が足りなかった」
「その時 第十二天ベリアスは恐るべきことを口にした」
「『王国の息吹を刈り取り 風を起こしましょう』」
「『王国の光を捧げ 世を照らす星に据えましょう』」
「どの天が言ったか 『それでも世界は冷え固まり 涸れてゆく』 と」
「しかし ベリアスは引かなかった
『ならば また刈り取り 捧げればよいのです』」
・・・朗々と語られる世界の秘密。
『偽りの世界』を成立させるために、彼らは恐るべき策略を巡らせたのだ。
もともとの光り輝く世界から光を、魂を、生命を・・・奪ってこようとした・・・そう『彼』は言っていた。
「創造神はかくのごとく世界を作った」
「解るか?」「ユダよ」
ユダ、と呼ばれて、ボクはやっと自身の名を、
コードネームを思い出す。
「我々は奪われた魂 奪われた光 奪われた息吹なのだ」
「我らはアイオーン」
「真実を知る者であり 真の王国の住人」
時は正常にその座を占めず
光は揺らぎ 王国に似せるためには明らかに不完全だった」
「第二天ハルマトートがそこに混沌を産み落とした
光が瞬く間に濃いところと薄いところに分かれてしまった」
「これで『世界』は動くだろうと考えたが まだ『世界』は揺らぎつづけた」
「第五天アドーナイオスはそこに闇を加えた」
「たちまち地の底に死者の国と冥府の池が出来上がり 『世界』は悲鳴を挙げ
そこで 大地は固まった」
「これでよいだろう」
「デミウルゴスは思い そうして7日目を聖なる日と決め
己が『世界』を祝福した」
彼が一息置く。
その目は慈しみとも、悲しみともつかない、そんな色をたたえていた。
「だが 『世界』は瞬く間に涸れていった」
「息吹と光の雲がたりなかったのだ」
「いまや360の時の座から ありとあらゆる星たち
ありとあらゆる雌雄を持つ生き物
ありとあらゆる地を這うもの
ありとあらゆる水に住まうもの
ありとあらゆる草木が生まれていた」
「全ての霊を満たす光が足りなかった」
「その時 第十二天ベリアスは恐るべきことを口にした」
「『王国の息吹を刈り取り 風を起こしましょう』」
「『王国の光を捧げ 世を照らす星に据えましょう』」
「どの天が言ったか 『それでも世界は冷え固まり 涸れてゆく』 と」
「しかし ベリアスは引かなかった
『ならば また刈り取り 捧げればよいのです』」
・・・朗々と語られる世界の秘密。
『偽りの世界』を成立させるために、彼らは恐るべき策略を巡らせたのだ。
もともとの光り輝く世界から光を、魂を、生命を・・・奪ってこようとした・・・そう『彼』は言っていた。
「創造神はかくのごとく世界を作った」
「解るか?」「ユダよ」
ユダ、と呼ばれて、ボクはやっと自身の名を、
コードネームを思い出す。
「我々は奪われた魂 奪われた光 奪われた息吹なのだ」
「我らはアイオーン」
「真実を知る者であり 真の王国の住人」
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