幻想遊園地
第3章 第3話:福音書
☆☆☆
【ユダの福音書】
光り輝く砦(エメキナンテ)・・・神の座。
『彼』とボクはここにいた。
そこは、彼が・・・彼だけが最後にたどり着くはずの、天空にもっとも近い場所。『世界』の制御室だった。
「『*✕△%』の砦 こここそ 全ての偽りの始まりだ」
両手を広げ彼は言った。
何の砦なのか?ボクには聞き取ることが出来なかった。
彼の姿が揺らぐ。ボクの姿も揺らぐ。
ここでは、この神の座では、全てが霊体となっていた。
ボクの表情に浮かんだ微妙な疑問符に彼は気づかなかったようだった。彼はその両手を広げ、高らかに語りだした。
「はるか遠い昔 世界はただ広大で ただ光り輝くものだった
見渡そうとしても見渡すことはできない それは真に限りのないものだから
名を呼ぶものもいない それ以前に存在し 名を与えたものがないから
理解しようとしても し尽くせない それは全てを含むものだから」
ボクの方を一瞥もせず、彼は続ける。その視線の先は天に向いていた。
「ここで 秘密を語ろう 私たちが来た王国の秘密を」
「そこには達がいた」
「安らかな魂をもっていたのだ」
「すべてはひとつで ひとつがすべてだった」
「王国は 何一つ欠くことなく 完全だった」
「王国に意志が生まれた 意志は小さなものだった
小さな意志は やがて 『&$A+?』と『#=〜¥』を孕んだ」
やはり、彼が言っていることの一部は聞き取れない。まるでノイズが走ったかのようで、彼の身体もその瞬間震えてブレていた。
「意志は思った」
「この広大な王国と同じものを作りたい」
「ヤルタバオートとサクラスは思った」
「我らと同じ形 同じ者を作りたい」
「そして 1が3になり 3が12になり
12はすぐに360になった」
「それぞれがそれぞれの時に据えられ
我らが王国に似せられたこれら星々と そして『地上』が作られた」
彼は語り続ける。この『世界』の天地創造の秘密を。
彼だけが知っているのだ。
「デミウルゴスは 『満ちよ』 と言った」
「たちまち偽りの光が満ち溢れた」
「『世界』はこうして生まれたのだ」
デミウルゴス・・・先程のノイズに見まみれた神の名。
彼が憎む、この『世界』・・・彼の言う『偽りの世界』の創造主。
彼は空を振り仰いだ
【ユダの福音書】
光り輝く砦(エメキナンテ)・・・神の座。
『彼』とボクはここにいた。
そこは、彼が・・・彼だけが最後にたどり着くはずの、天空にもっとも近い場所。『世界』の制御室だった。
「『*✕△%』の砦 こここそ 全ての偽りの始まりだ」
両手を広げ彼は言った。
何の砦なのか?ボクには聞き取ることが出来なかった。
彼の姿が揺らぐ。ボクの姿も揺らぐ。
ここでは、この神の座では、全てが霊体となっていた。
ボクの表情に浮かんだ微妙な疑問符に彼は気づかなかったようだった。彼はその両手を広げ、高らかに語りだした。
「はるか遠い昔 世界はただ広大で ただ光り輝くものだった
見渡そうとしても見渡すことはできない それは真に限りのないものだから
名を呼ぶものもいない それ以前に存在し 名を与えたものがないから
理解しようとしても し尽くせない それは全てを含むものだから」
ボクの方を一瞥もせず、彼は続ける。その視線の先は天に向いていた。
「ここで 秘密を語ろう 私たちが来た王国の秘密を」
「そこには達がいた」
「安らかな魂をもっていたのだ」
「すべてはひとつで ひとつがすべてだった」
「王国は 何一つ欠くことなく 完全だった」
「王国に意志が生まれた 意志は小さなものだった
小さな意志は やがて 『&$A+?』と『#=〜¥』を孕んだ」
やはり、彼が言っていることの一部は聞き取れない。まるでノイズが走ったかのようで、彼の身体もその瞬間震えてブレていた。
「意志は思った」
「この広大な王国と同じものを作りたい」
「ヤルタバオートとサクラスは思った」
「我らと同じ形 同じ者を作りたい」
「そして 1が3になり 3が12になり
12はすぐに360になった」
「それぞれがそれぞれの時に据えられ
我らが王国に似せられたこれら星々と そして『地上』が作られた」
彼は語り続ける。この『世界』の天地創造の秘密を。
彼だけが知っているのだ。
「デミウルゴスは 『満ちよ』 と言った」
「たちまち偽りの光が満ち溢れた」
「『世界』はこうして生まれたのだ」
デミウルゴス・・・先程のノイズに見まみれた神の名。
彼が憎む、この『世界』・・・彼の言う『偽りの世界』の創造主。
彼は空を振り仰いだ
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