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夜這い

第6章 後悔、反省、そして… その2

楽しい雰囲気で食事をしていると、妹が

「お兄ちゃん、ソースもらうね!」

と言って、僕の左横に置いてあったソースに手を伸ばした。そのとき、前屈みになった妹のTシャツの襟元が大きく垂れ下がり、その隙間からブラをした胸が見えた。谷間どころではなく、ブラをした胸全体が…。

僕は、ビックリして母親の方をさりげなく見るが、母親は気が付いていないようだ。おそらく、正面にいる僕にしか見えないからだ。

ブラは、薄い青色で派手な模様が見える。大人っぽいというか、品があるというか、この前妹のタンスでは発見しなかった物だ。

たぶんこのブラは、今日買い物に行って買ってきた物だと思う。昨日僕が見た妹のノーブラTシャツ姿を、母親も見ていたので、母親が心配してブラを買いに行ったんだと思う。あんな胸の突起が浮き出るTシャツ姿で、外出しているなんて親としても心配だったんだろう。

僕は、ブラのことしか気が付かなかったが、母親が、

「そのTシャツ、今日買ってきたものでしょ!なにもご飯のときに着ることないのに!汚さないでよ!」

と言った。すると妹は、

「だって直ぐに着たかったんだもん!どう?お兄ちゃん、似合う?」

と言って、立ち上がるとグレーでキャラクターの印刷されたTシャツの下の方を軽く引っ張って見せた。

僕は、Tシャツが今日買った物だとは気付いていなかったし、Tシャツの似合う似合わないも、よくわからない。ただ、Tシャツを引っ張ったことにより、胸のところが大きく盛り上がっているのが目立ち、僕の感想としては、「胸が大きいな〜!」ってことしかないが、似合う似合わないを言わないといけない。

僕は、

「似合うんじゃない?良いと思うけど…。」

と言うと、妹は、

「もう!本当にそう思ってる?」

と言いながら立ったついでに、中腰になって大皿のサラダを自分の小皿によそった。





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