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夜這い

第5章 忍込み その2

僕は、いてもたってもいられず、小さなオモチャのライトを持つと妹の部屋に向かった。

ゆっくりと静かに時間をかけて階段を登る。階段の電気はつけない。廊下も静かに歩き、ふすまの前に来た。前回と同じように、少しだけふすまを開けると、中の様子をうかがった。

そのまま5分くらい待ってから、しゃがんだまま入れるくらいにふすまを開けて、中に入りまたふすまを閉めた。音はほとんどしていないと思う。

そして、四つん這いでベッドまで近付く。

真っ暗で何も見えないため、小さなライトをベッドの下の方でつけた。仄かな明かりが部屋中に広がる。

そのまま、ベッドの上までライトを移動して、ベッドに寝ている妹を確認した。

今日は、仰向けに寝ている。そして、顔はこちら側を向いている。

正直顔がこちら側を向いていると、緊張感がハンパない。妹が目を開けた瞬間にバレてしまうからだ。

右手にライトを持って妹の寝顔を照らして見ていると、自分の妹ながらやっぱりかわいい。これからイタズラをされるような寝顔ではない。

僕の心には、これからすることへの罪悪感が少し芽生えたが、それも性欲の前ではブレーキをかけるほどの威力はない。

僕は、一旦ライトを消した。顔を見ながらイタズラするのは何となくためらわれた。

そして僕は、慎重に右手を布団の中にモソモソと入れていった。直ぐに妹の体に当たった。たぶん腕だろう。そのまま体に触れながら胸まで辿り着くのは妹への刺激が大き過ぎると思い、一旦手を布団と共に上に持ち上げ、妹の体と布団の間に空間を作り、そのまま奥へと手を押し込むように移動させた。

すると、妹の首辺りまで掛かっている布団が浮き上がる格好になった。顔に近い部分の布団をあまり動かすと、何となく妹に違和感を与えているように感じ、気付かれる可能性が高くなるように思う。

手を入れるなら下の方から入れた方が安全だと思われた。

そこで、右手を一旦戻して、布団から抜くと、作戦としては、お腹辺りから布団の中に左手を入れて、腕を曲げて胸の方へ手を伸ばした方が顔付近の布団が動かず安全のような気がする。

その作戦でいこう。

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