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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

『マコ・・・ト?』



瞬きした次の瞬間には
助産師が真に跨るように上に乗って
真に心臓マッサージをしていた。




『マコト?・・・・マコトっ?!』



僕が駆け寄ろうとしたときには
別の助産師に止められて
医師も飛んで戻った後だった



「ご主人、、ひとまずこちらに!」




事態もなにもわからないまま
僕は真からも、子どもからも離されて
処置室の外に出されてしまった。


なんだ・・・なんだって言うんだ


なにが起こったって言うんだ。




分かっていることは

医者に聞かされていることは



真の心臓は停まっていて、心肺蘇生を試みている



そんな、見たままの事実だけ



「全力をつくしますので」



テンプレート通りのような言葉が僕の耳に刺さる




全力を・・・尽くす・・・・だと・・・?





『そんなことは・・・』




「ですからご主人、、信じて待ってあげて下さ…」





『そんなことはやって当然のことだ!!!!』




「ご主人、、?!」




『今すぐにっ・・・今すぐに・・・

彼女を❝ここに❞呼び戻せ・・・!!!』




『は・・?』




『今すぐに彼女を、肉体に戻せ!!!!』




「ご主人落ち着いてください!」



医師の胸倉に掴みかかっていた僕は
看護師に引き剝がされて場を離されていた

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