
HEAVEN~時を超えて~
第8章 記憶の彼方の契り
十分な心の準備も出来ないまま出産の始まった真は
痛みや苦しみと必死に闘いながら何時間も陣痛に苦しんで
声をあげ続けていた。
『マコト・・・頑張って』
僕は助産師の見様見真似で
彼女の背中や腰を擦ったり、水を飲ませたり
ただ隣にいた。
代わってあげられないから
何もしてあげられないから
なんて言えばそこまでなのだけど
絶叫だとか、泣き叫ぶなんて言葉じゃ生ぬるいくらい
こんなに女の人が泣きながらのたうち回る様を
初めて目の前で見ているのに
脳の半分で奇妙に冷静に
そんな真の姿を眺めるように見ている僕もいて
こんなに苦しんでいるのに
逃げ出したくても逃げられない痛みと
ひたすら闘っては涙を流しているのに
そんな彼女の姿を
僕の脳の半分は
あぁ、、なんて気高くて美しいんだろう
なんて感じていたんだ。
僕ってやはりどうかしてる?
「あと一息ですよ~!がんばって!!」
助産師の声で我に返って
真の汗だくの手を強く握り直す。
ンギャー・・・・オギャー・・・
その産声が聴こえた時には
真からは勿論
僕の目からも自然と涙が落ちていた。
痛みや苦しみと必死に闘いながら何時間も陣痛に苦しんで
声をあげ続けていた。
『マコト・・・頑張って』
僕は助産師の見様見真似で
彼女の背中や腰を擦ったり、水を飲ませたり
ただ隣にいた。
代わってあげられないから
何もしてあげられないから
なんて言えばそこまでなのだけど
絶叫だとか、泣き叫ぶなんて言葉じゃ生ぬるいくらい
こんなに女の人が泣きながらのたうち回る様を
初めて目の前で見ているのに
脳の半分で奇妙に冷静に
そんな真の姿を眺めるように見ている僕もいて
こんなに苦しんでいるのに
逃げ出したくても逃げられない痛みと
ひたすら闘っては涙を流しているのに
そんな彼女の姿を
僕の脳の半分は
あぁ、、なんて気高くて美しいんだろう
なんて感じていたんだ。
僕ってやはりどうかしてる?
「あと一息ですよ~!がんばって!!」
助産師の声で我に返って
真の汗だくの手を強く握り直す。
ンギャー・・・・オギャー・・・
その産声が聴こえた時には
真からは勿論
僕の目からも自然と涙が落ちていた。
