テキストサイズ

HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

病院に付いた真はすぐに医師の診察を受けて



「このままお産に入ります」



おおよそ当然であろう結果を告げられた。



『ま、、待って先生、、待って、、だってまだ

まだ、、出て来ちゃだめだよ・・・』



真はおなかを守るように必死に訴えかけるが


破れた部位と、出てしまった羊水の量が多すぎた



『マコト?勿論、一日でも長く赤ちゃんは
マコトのおなかにいた方が良いけど

今のままじゃ、赤ちゃん苦しくなっちゃうから
ほんのちょっとだけ小さく生まれるかもしれないけど

外に出してあげてから、いっぱい抱いてあげようよ?』



僕は医師の言う事を、やんわりと要約して
真を諭すように説得した。



『大丈夫・・・マコトに似て
元気いっぱいに生まれてくるよ・・・』



『グス・・・・ん・・・うん』




おなかから両手を離さずに涙を零す真の目元を拭って
病院スタッフにアイコンタクトをする。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ