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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

ガチャ・・・


『ぉ…おじゃまします・・・』


良く晴れた気候の穏やかな日に
僕は移動予定のマンションに真を連れて行った。



『クスクス‥‥❝ただいま❞でしょ?マコト』



『ぁぅ・・・いきなり、、、無理があるよ』




『クスクス・・・いいから、さ・入って』




『・・・。モデルルームみたい・・・』



まぁ殺風景と言うものだけれども

必要な家具が配置されただけに等しい
全く生活感のないその部屋を見て真はそう言った



『引っ越して❝諸々が落ち着いたら❞

マコトの好きなように変えて良いよ』



『ほんと??』


真は久々に本当に目をキラキラとさせた



『もちろんだよ』


その為に余計な物も飾りもなく
シンプルにしておいたんだから


『そっち、、寝室。あとは、、マコトの部屋
子供部屋は、ちょっと大きくなってから考えようか?』



『ぅ、、うんっ・・・』



『クスクス・・・』



真はとてもわかりやすく目を輝かせて
❝楽しみ❞の想像を拡げた表情で部屋を見渡していた


それはさ、、明らかに、こっちの方が
一般的な❝普通の生活❞が出来て

何より利便性が高いのは
誰がどんな状況で見ても一目瞭然だからね。


それよりも僕は真の反応と表情でホッとしたよ


人間、楽しみがあれば活力も湧くだろうしね


不安に思っていられるよりずっと良い

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