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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

『ぁ…あのさ、カイキ・・・』



『うん?』


真は少し落ち着きをなくすように
テーブルを拭いたりなんて、掃除なんてしながら
話し始めるものだから



『カイキって・・・さ・・・』




❝カイキッテ、、ナニモノ?❞




おそらくの、彼女の言葉の続きと・・・結びだ




『なに?』



『ゃ・・・いいや、なんでもない』



真は笑って誤魔化してせかせかと
癖のように掃除なんてするから



『ていうかなにしてるのマコト
そんなこと今しなくていいでしょ』


僕は真の手から掃除道具を取り上げて放り投げる


『だって…カイキ、、ここ住んでた?んでしょ?
たまに出かけたり、仕事?の時に使ってるんじゃないの?』



『まぁ、そうなるかな』




『生活感なさすぎて笑っちゃうけど…
掃除くらいしなくちゃ・・・(笑)』




『そんなもんでしょ男なんか。
ていうか生活感もないなら、汚れてもないでしょ…
無駄に動いてないで座って』


『ぅふふふ…こんな広い部屋に一人で住んでたの?』



『・・・』




『・・・あぁ、、アレか・・・

❝決まってたこと❞だからっていうアレ?』





ソファに誘導する僕をなんだか笑いながらみている真の姿に



『はいはい・・・マコトの僕への❝暴言タイム❞ね』




『な…なによ・・・あたしはまだ何も言ってないじゃない

ぷ…っ・・・

カイキが、、何者かなんて…もうなんでもいいよ

正体不明の・・・変人、変質者だって事だけで・・・』





『・・・。想像以上に酷い事言ってて驚きだよ』





『っ…ぁははっは…』



真がついにおなかを抱えて噴き出して笑った



『・・・。そんな酷い言葉を使って

あぁ・・・❝おなかの子が聴いてる❞だろうな

なんて思うかな・・・まったく』



最近の僕の便利な❝真の黙らせ常套句❞だ

真はこれで大抵のことには口をつぐんでくれる



『ご…ごめん、、、うそ』



こんな風にね

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