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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

『マコト…名前どうしようか?』


真の頭を撫でて寝かしつけながら
僕は真の耳元で囁く


『え?…名前って・・・?』



『ふふっ・・・子どもの、に決まってるじゃない』




『名前って言っても…まだ性別もわからないのに』





『考えるのは自由でしょ』




『ふふっ・・・気を揉めてるのはどっちよ

せっかちなパパ・・・』




『・・・~?』



『ぁ・・・ぃゃ…べつに…っ』


真は一瞬、急に気まずそうに目を反らした




『性別どっちでも良さそうな名前とかさ

❝マコト❞もそうじゃない実際?』



『あ、うん…そうだったって聞いた

うーん、、それなら・・・❝ユウキ❞…とか』



『ユウキか』





『勇気をあげられる名前…

女の子なら優しい、のユウキ…

男の子…なら・・・❝キ❞は…

海貴の・・・❝貴❞を…もらいたい』



『・・・。・・・』




『カイキみたいに…まっすぐな信念を持った男の人に…なるように』





『マコトのが…しっかりちゃっかり考えてるじゃないか』



僕はなんだか照れくさくてごまかした

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