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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

『カイキ…』


『ぇ、ああ、ごめんよマコト…なんか今日は…落ち着きなくしてしまって。先生に笑われちゃったね』


『ふふ…貴重なものをみたよ』


『勘弁してくれよ』


『んふ…カイキ?』


『ん?』




『抱っこ…』



『・・・』





『抱っこして・・・?』



真は少し疲れの残る顔で
それでもいつものあどけなさの抜けない顔で
僕に両手を伸ばした



『今日は…抱っこしてくれる?』




『マコト…』



まったく・・・しょうがないな


なんて言葉は、いわば僕のポーズで
僕は、いつも通りのその姿に両腕を伸ばす



すっかり、お母さんの気分で

気丈になっていたかと思えば

真は家では甘えん坊に戻ってと忙しい



『カイキ・・・』


『クス・・・はいはい・・わかったから』






『…〃この子〃と…あたし

ふたりとも抱っこして…一緒に寝てくれる?』

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