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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

翌日、直ぐに病院に行ったけれど
真は妊娠していなかった

薬に慣れていないか
もしくは合わないかと言う話だった




『マコト・・・良いんだね?』


『うん・・・』



僕とマコトはベットに並んで
残りのピルをゴミ箱に入れた



『カイキ・・・』




真はこれまでと違う
一番リラックスした表情で僕を見ていた


実年齢も、その脆い性格も然り
つい子ども扱いしてしまいがちだったその子なのに

なんだか突然に・・・大人びたような

女性の色気を醸すように見えてしまった




そして…そんな真は僕を受け止めた


真直ぐに僕の方だけを見つめて


何度も何度も…受け止めてくれた




とても尊くて・・・愛しい


愛おしいぬくもりだった

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