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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

『ぁっ…ごめんカイキ…ちょっと』


夜、ベットに入ってから
真は慌てて飛び起きてリビングに降りて行った



『???』


何の気なしに僕はつられて後を追いかけて降りた




『・・・ゴク』



真は少し慌てて水を飲み干す



『ぁ、ごめん』


僕に気付いて真が少し苦笑いして振り向いた




『今日の分…飲み忘れちゃってて・・・』



真はピルのシートを持った手を
気まずそうにそっと引っ込めた



『マコト…』




『ぁは…カイキみたいにマメじゃないって言うか

こういう毎日…規則正しくするの

あたし…下手っぴ…かもね』




『・・・』



『ごめん』



真は少し頬を赤らめる


『クス…謝ることないよ……明日から僕が朝声かけるよ』


『ぃ、いいよ…なんか恥ずかしいもん』




『そんなことないでしょ。…それより
薬が合わないとか…辛いとかはない?』



『ん…大丈夫』



僕は真の手を引いてベットに戻る





『んっ…ァン・・ぁっ…あ…っ…かい、きっ』




『マコト・・・可愛い

ふふ…すっごく可愛い・・・』


彼女の言う所のちょっと変わった感覚の?
僕の我儘で真に負担をかけて
果たしてこれで良かったのかな…

後ろ髪を引かれるような僅かな引っ掛かりが
心のどこかにありながらも

僕は心の求めるままに
真を愛し続けた



『カイキ・・・すき・・・』



『ふふ・・・』


なんでだろうな

言われると…照れくさくて何も言えなくなるのは



『カイキと…ずっといたい』



『ふふっ……ふぅん・・・どれくらい?』




『ぁん…あぁっ・・・ぁっ』



『マコト…?…クスクス…』




『控え目に言って・・・・〃一生〃くらい…』




『・・・っ…』




僕の全身全霊から

欲望と…狂気にも近い愛欲が

真の中に放たれる




『マコト…っ・・・』


『ッァァ…・・・んんっ…』



真のぬくもりに浸ると
いつの間にか…僕も眠る事が増えているように思う

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