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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

『マコト…こっちにおいで』

ある日の夜、いつものように抱きしめようとした時に


パシッ…

真が僕の手を払い除けた


『マコト…』


『・・・』


真はいつになく、ムッとして
怒りにも…悲しみにも満ちたような顔をする



『ふふ…今日は嫌?・・・わかったよ』



真の頭を撫でて寝かせようと肩に手を添える




『あたしじゃなくたって…良いんでしょ』



『え・・・?』



『・・・』



『何言うんだよマコト…突然』




『カイキ・・あたしにウソついてる』



『・・・嘘?』




『ほんとは…ずっと…ウソついてるんじゃないの』




『マコトにつく嘘なんてひとつもないよ』





『ウソ…』




『マコト…どうしたの』




『・・・・』




『・・・いきなり何言い出すの?少し落ち着いて』





『あたしを…誰かの代わりにしたの?』





『マコト…ちょっと興奮しすぎ、落ち着いてよ

代わりってなに?…マコトの代わりなんているはずが』





『別の女性(ひと)の名前・・・呼んでたくせに』





『・・・・・』


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