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HEAVEN~時を超えて~

第7章 空気

『な…。な…』


マコトは本当に絵に描いたような
口をパクパクさせた顔をしていた



『あー、そっか…そうだよね、ごめんマコト』




『〜〜〜…』



『マコトまだ24歳だもんね…近代的…
現代の24歳だもんね…あー、そうか』



『か…勝手に一人で納得しないでよ…』




『せっかく…やっと、やっと逢えたんだ』




『え…』



『やっと逢えたマコトが…やっと大人になって

こうしていられるんだ

だから、誰にも…紙切れゴム切れひとつにも

邪魔はされたくないんだ』




『カイ…キ?』



ちょっと一瞬変わった僕の口調に
真は少し固まった

いけない、いけない…ついつい



『僕の感覚と願望だけどね

僕は…マコトとの間にいつ…今家族が増えたって

何も問題だと思わないし?むしろ嬉しい。

いつだって大歓迎だから』




『〜〜〜…』



アゥアゥ?
今度はアシカみたいになってる真…可愛いなぁ

あ、そういう話じゃなかったか



『だから…そこは考えてなかった

ごめんよマコト…悩ませちゃって

それから…知らずに酷いことしちゃって、ごめんね』


頭を撫でると真は泣くやら怒るやら
なんとも忙しい表情をした



『ほんっと変人…嫌になる…っ』

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