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HEAVEN~時を超えて~

第7章 空気

真は僕に包を渡し終えてそう言うと
今にも泣きそうな顔で下を向いた



『ぇ…マコト?』



僕がどうかしていた?
まぁ、結果としてそういう事なんだけどね




『ゴム・・・・つけて…ください』




カサ…

受け取った紙袋を開けると奥には
世間一般でごくありふれたソレがひっそりと入っていた




『マコト…』




『…ぇっち・・・するのが…

ぃゃだ・・・とは言ってない・・・』




真は下を向いたまま
顔や耳を真っ赤にして小さな声で話す



『マコト…』



ガサ…バサハザ…っ


僕は真の持っていた残りの買い物袋を
少々強引にひっくり返した


好きな小物や服でも見ていてくれれば良かったものを


真の買ってきた物は
妊娠検査薬や女性用の避妊具…そんなものだけ


『マコト…さ』



『ぉ…怒らないでよ…』




『怒ってなんかいないよ』






『カイキが…いつも…してくれないからじゃんか』



真はたまりに溜まった不満をぶつけるように
少し声を大きくして僕にぶつけた

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