テキストサイズ

HEAVEN~時を超えて~

第7章 空気

『ぁ…ちょ・・・っと』


真は僕に手を引かれて再び階段を昇る



ガチャ…


真の部屋のドアを開けて彼女を押し込む


バタン、、ガチャ・・・



『・・・ぇ』


共に中に入って背中越しに
特に意味を成さないであろうドアの鍵をかけた僕に
真はなんとも言えない表情で肩をすくめて立っていた



『ひとりになりたいならさせてあげるよ

その前に、ワルイ子になるマコトには少し御仕置きだね』



『ぇ・・・』


この部屋は
真の寝室は、初めに真を連れて来た時に
言わば彼女が日常を奪われて自由を奪われた場所だ


真がどう感じてるかはわからないけど
そんな人間の潜在意識ってどこかにあると思ってて

ここでは一緒に寝ないし、勿論体も重ねなかった

だから最近は極力、自分の寝室に真を連れていっていた


だから、よくわからない真の
新しい反抗に少し抑えが効かなかったんだ


僕も人の事を言えたものじゃないね。



『・・・っ』


見事にその心理にハマった様に
真は本能的に施錠されたドアに走ろうとした


『マコト・・・』

当然僕に制止されてベットに突き飛ばされる


『っ・・・やだ…』



『やだ、じゃない・・・脱いで?』



『ぃゃ…っ…』



『暴れない。早く脱ぐ・・・』



構う事なく真を裸にして
体に異変がない事だけはさり気に確かめる



『嫌がることしないって言ったじゃん…嘘つき…っ』




真は身体を縮めて思い切り叫んだ


・・・。


・・・・・


ガチャン・・・ガチャ…


僕は久々に取り出した手錠を
うつ伏せに組み敷いた真の両手に付けた


『・・・マコトが…いい子にしてれば、の話でしょ』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ