
微熱に疼く慕情
第12章 【盲目的な愛が辿る一途】
「どうした?もう回ってきたか?まだ何もしていないのに感じてるのか?」
ごめんなさい……許して………
そう思うのに、早く触って欲しい
ダメ、こんなの間違ってる
本当に皆、これで良いの…?
髪を撫でられただけで「んっ…」
身体がおかしくなってる
「一華、ご奉仕のポーズは?」
え…?何が始まるの…?
首を横に振る
もう終わりにしたい
終わりにしよう…?
手枷をガチャガチャと鳴らして拒んでみせた
そしたら、明島さんの指が唇をなぞってくる
反応してしまう自分がイヤ……
これは…人差し指だ
否応なしに口内へ
涎が垂れそう……
歯列裏をなぞられゾクゾクした
一瞬で盲従してしまう
「そう、良い子だね」
皆の前で舐めしゃぶり
イケナイ事だとわかっていながら
止める術を見出だせないでいる
このまま堕ちるのはイヤ……
イヤだけど、止まらない
「さぁ、どうしようか、もっと、刺激が必要だよな」
明島さんの言葉に頭がクラクラする
これ以上刺激されたらまともに判断出来なくなっちゃうよ
私の身体には効き過ぎるの
すぐに回っちゃうし、その効果は絶大
ほんの数滴で全身に駆け巡る
制御不能に陥って、自分でも手を付けれなくなる
それを全部知っているのは明島さんだけ
明島さんの前でしか見せた事がないのに
皆の前で曝け出させるなんて
危険だから俺の前だけだと言ってたのにね
愛と憎しみが入れ変わっちゃったのかな……
私の事、どうでもよくなって皆で輪姦したりするのかな……
「や、やっぱりダメですよ!こんなの……寄って集ってあんまりだ!一華さんをこんな目に遭わせたいわけじゃない!」
声でわかった
この声は旺志郎くん
旺志郎くんには刺激が強過ぎたよね
私のこんな姿も初めて見るだろうし
でも、咄嗟に庇ってくれたとは言え、
抱き締められて身体がドクンっ…と跳ね上がる
心臓がバクバクして焼けるように熱い
子宮がキュウゥゥ…と締まるのがわかった
