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その後、いつから関係がダブっていたのか細かく時系列に聞かれたから正直に答えた
話しながらも泣いてしまうし、泣かせてしまった



「俺は……別れたくない」



この事実を知っても尚、一緒に居たいと言ってくれた隼人さん
「俺も」
「僕も」
と、次々と私の手を握り締めてくる



「ん゙ぐっ……ごめん…なさいっ……私、最低だから……もう、一緒に居れないです」


「嫌だ！俺を…手放すなよ」



ポロポロと涙を流す隼人さんをもう抱き締めてあげれないの
お願い、諦めて……目を覚まして……
涙で顔がぐちゃぐちゃだよ
明島さんが先頭に立って、皆が逆上しないように纏めてくださったのもわかってる
最後の最後まで明島さんらしい



私が全員と別れてくれたら水に流して結婚したいとまで……
そんな風に言わせてごめん
でも私はそれを受け入れなかった
引き出しに仕舞っておいた指輪も返す



「もう、全部、終わりにします……勝手だけど、私以外と幸せになってください、ごめんなさい」



あぁ、なんて自分勝手で不誠実な……



「一華、お前は耐えれるのか？」という明島さんの言葉に不意を突かれた
今はそんな事考えてる場合じゃないし
そこまで考えれる余裕もない



「1人になった時のお前が心配と言えば心配なんだが……そんな事を言い出したらキリがないよな、だから約束してくれ、馬鹿な真似だけはしないって」


「……はい、約束、します」



皆が退いて明島さんが目の前まで来たの
しゃがんで目線を合わせてくれる
大好きだった人……そう、過去形にしなきゃ



「一華、もうその顔するな、決心が鈍るだろう」



そう言われて咄嗟に下を向いた
「ごめんなさい」と謝れば顎クイされて再び視線が合った