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微熱に疼く慕情

第12章 【盲目的な愛が辿る一途】









セックスは好き
そこに繋がる愛は
わかってるようでわかっていないのかも
求めるのも違う気がしてる
求められたら合わせる事は出来る
でも合わせてる時点でそれは本物ではない
結果、本物の愛に辿り着いてはいないのだ



だからといって、欲しいわけでもなく
好きだと思う相手と身体を重ねる事で
幸せになれているのだからそれで良いじゃないかと思う
それ以上何を望むの
重い愛は抱えきれないよ
どうせ続かないんだから



愛して欲しいなら愛してあげる



その場限りの愛だけど、嘘偽りは一切ないよ
それだけは保証する
それで良いならどっぷりハマって良いよ



だけど、セックスが下手なら話は別
ただの独りよがりなセックスならしないよ
覚えておいてね



意味のないセックスはしない主義なの



手が回らないほど相手は居るけど
誰でも良いわけではないのよ
あの人達みたいに私を悦ばせてみる…?
それが出来るなら相手してあげる



なんてね、
いつから自分がこうなったのか知る由もないの
気付いたらこんな人間になっていた
欠如だらけの人生だよ
一時の熱でしか救いようのない人生



やめられないのもしんどいよ
それでも愛を与えてしまう


こういう生き方しか出来ない



誰も幸せに出来ないし、幸せにはなれない
わかっているのに抜け出せない
自分を救う事なんて出来ないの
自分を愛せないんだもん
だから、誰も愛せない
ごめんなさい



愛を語るには、まだほど遠いところに居るから
私を見つけてももう近付いちゃダメだよ
期待しちゃ、ダメだからね











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