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微熱に疼く慕情

第11章 【普遍的な真理】






「私も好きぃぃ…っ」



絶叫しながら絶頂するのは初めてだ
ベッドに下ろされた時には朦朧としていて
「次イったら堕ちちゃう」と言ったら
髪を撫でて優しく抱き締めてくれた
黒崎さんの心音を聴きながら乱れた息を整える



隣で添い寝してくれるから安心して寝落ちしてしまう
少しして目が覚めたらまだ隣に居てくれていて
握った手にキスしてくれる



「あと少し遅かったら寝てる一華、襲うところだった」


「じゃあ、寝ます」


「襲って欲しいのかよ」


「んふふ、夢、見てました」


「どんな夢?」


「うーん、ふわふわしてて所々覚えてないんですけど、この世界に黒崎さんと2人取り残されちゃうんです、本音は、あぁ、もう他の人たちと会えなくなっちゃう、どうしよう…って思うんですけど」


「おい、夢でも正直だな」


「はい、心ではそう思うのに、実際経験してみたらすっごく心地良かった、寂しさなんていつの間にか吹き飛んでたし、一緒に居て楽しくて頼もしかった」


「実際もそうかもよ?」


「エヘヘ、そうですね、本当に、心の底から、残ったのが黒崎さんで良かったって思ったところで目が覚めました」



あ……キスされちゃった
結構、深いやつ



「夢の通りに思わせてみせるよ、だから最後は俺を選んで…」



そんな事を言われたら首に手を回しちゃうよ



「んふ、期待してます」


「俺を選ばなかったら絶対に後悔するぞ」


「ん……肝に銘じておきますね」


「明島さんでもあんな風にイかないだろ?一華…」



確かめるように頬に触れてくる指先
頷くとまた、蕩けるキスで溶けちゃいそう
大丈夫だよ、と手コキしてあげる
「来て…」って誘うの
私の身体を気遣ってくれるけど
「立てなくしてくれるんじゃないの?」なんて
煽ったら待てなくなるのは誰?




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