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微熱に疼く慕情

第10章 【囚われない愛と持続的な関係】











………の、つもりだったんだけどな




(会いたいです)



あれから何度も送られてきたメッセージ
既読を着けずに1週間が経っていた
諦めたかな?
そもそも忙しい職種なんだから
考えてる暇もないか



私も、彼氏のお世話しなきゃならないし
元カレを抜いてあげなきゃだし
可愛いワンコにアナル攻めしてあげなきゃだし
私を手に入れたくて仕方ないあの人の相手もしなきゃだし
やっぱりあの人も加えて3人でシたいなって思う今日この頃……
一人ひとりになると、物足りなさを感じてしまう私は生粋の痴女で……



だから色々と忙しくて、
仕事も締め日を迎えててんやわんやしているの
返信せずに放置されて自信なくしてるんだろうな



(明日、何時に終わる?)ってメッセージしたら
即レスで返って来たから合格
キミはもう、私の掌だよ



終わる時間帯に病棟から少し離れた第3駐車場で待っていた
キョロキョロしながら歩いてきたから降りて手を振る
嬉しそうに駆け寄って来てホっとした顔を見せる
車内で少しだけ話をした
返事出来なかった事を謝罪したら
彼も前回の失態を改めて謝罪してきた



「でも時間、作ってくれてありがとうございます」


「会わなかったらリセットしちゃうの?」


「え…?」


「2人の時は敬語、ナシじゃなかったっけ?」


「あぁ、ごめん」


「ううん、私も会う直前までどんな顔して良いかわかんなかったし、久々に緊張した」


「え、何で?緊張するのは僕の方でしょ?」


「やっぱり前回、自分が何言ったか覚えてないの?」


「覚えてるよ」


「私もちゃんと覚えてるから緊張してるんでしょ」


「あ、そっか……何かムードもへったくれもないけど、今、言って良い?」


「今が良いの?」


「今、言いたい」




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