
微熱に疼く慕情
第9章 【歪んだ世界でも凛として…】
「……帰らないと」
「此処に呼べば?彼氏」
「嫌だよ」
どんな気持ちで言ってるのかわからないけど
もし万が一、私の知らないところで大智に何かあったら困るでしょ?
2人で隠れて何かしてるかも知れないけど
私からはこの家を彼氏に教える事は絶対にない
乗り込んで来たらどうするの?
嫉妬に狂ったら人は何するかわかんないよ
私だってそうならないようにスレスレのところを上手く交わしてるだけだから
「まだ一緒に居たい」
「ごめん、また来るから」
「俺から行っても良い?」
「連絡はちょうだいね?」
「わかった」
3回、じゃ足らないか?
いや、もっと愛を囁き合いたいんだよね
ベッドの上でギュッと抱き締める
そしたらやっぱり当たるんだもん
「最後にもう1回出しとく?」
「ん、お願い」
ベッドから降りて髪を片側に寄せたらもう一度フェラしてあげる
もう行かなきゃ…なのに目を合わせて煽るんだよ
帰したくないって思わせたら勝ち
「次はもう少し一緒に居れるようにするね」
「ん、うん…」
5分と保たなかったね
まだ濃いの出てた
ごめんね、また今度
慌てて「下まで送る」と駐車場まで来てくれた
乗り込む前も何度もキスされて帰れないよ
こっちから止めて「こーら」
「一華のせいだよ」
「またすぐ来るから」
「うん、今日は来てくれてありがと」
急に汐らしくなるから乗る前にTシャツ引き寄せて、首に手を回して濃厚なキスしちゃう
硬くなるのわかっててする私は悪女だね
腰も引き寄せてツンツンして
「このまま部屋戻ったらソロ出来るんじゃない?」って耳打ちするの
両手で押さえて「え?」てな顔が可愛い
「じゃあね」
「え?え?」
今度は私居なくても一人でも抜けると良いね
大好きだよ、大智
ずっとずっと、私の傍に居なよ
今度こそ、離れてやんないから……
なんてね
