
微熱に疼く慕情
第4章 【錯乱していく激情】
結局、同じベッドで寝て朝を迎える
泊まらせてしまった
おはよう、と言って並んで洗顔、歯磨きして
普通にキスしてる
イライラが収まった翌日はとびきり甘いのかも……
ロンT一枚だった私のお尻を揉んで、前からもショーツの中に手が忍び込んでくる
「んっ……此処で?」
「うん、我慢出来ない……」
普段なら断るし、電車も走ってるんだから追い出していたはずだ
洗面所で対面立位なんか許してるはずもない
ましてや私から抱き着いて腰を振っているなんて……
至近距離で目を見て「イク…」とか言っちゃってるんだもん
昨日から一体何回キスしてるんだろう
数え切れないほど舌を絡ませている
大智がイクならば、しゃがんで顔射を受ける
汚されて悦んでしまうの
食事もまるで付き合いたての頃みたいにイチャついてる
一緒に家事掃除して、ソファーで寛ぐ
当たり前のように肩を抱かれて頭を預けてた
そして見られているのもわかってて隣で彼氏にメールを送る
それに嫉妬する大智を手懐けるのも愉しくなってきた
Tシャツの上からカプッと乳房を甘噛みされる
中にも手を入れてきておっぱいを愛撫してくるの
「ちょっと……」
「一華が意地悪してくるからでしょ」
「……ごめん」
「え、素直……可愛い」
たまにはこういうのも良いでしょ
嫉妬させたのはわざとだけど、
ちょっぴり大智の隣は居心地が良いから困る……
されるがままキスされて受け入れて
ズルズルと緩い関係に陥っていく
でもそれは、突然終わりを告げる
キスに応えて床に押し倒される寸前、私のスマホが鳴り出した
フリーズする大智と私
テーブルの上に置いてあるから見えてしまった
大智を押し退け慌ててスマホを取る私……
