
碧と朝陽
第2章 出会い
「ねぇ、なんで遅刻なんてしたの?優秀そうなのに」
「なんで優秀そうだってわかるんだ?」
その日は1限で終わりだったため、その後の用事がなかった俺はそのまま帰るつもりだった。
が、碧に誘われ、言われるがままに近くのカフェに入っていた。
「さっきの授業、授業前課題があったでしょ?優秀だった人のが教授に紹介されてたじゃん。」
「え、名前は発表されてなかっただろ?」
カップを持つ碧は、美形なのも相まってすごい様になる。ドラマのワンシーンを見ているようだ。
「そうだけど、学籍番号は載ってたでしょ?今日の授業は初授業なのもあって、席が学籍番号順だったから。それに朝陽は目立ってたからね」
またぷくくっと笑い始める朝陽。
「もー!笑うな!!」
「ごめんって、で、なんで遅刻?」
今朝のことを思い出すと心臓がチクンと傷む。
「あ、いやトラブルに巻き込まれてね……」
「トラブル?」
話すか少し悩んだが、自分が当事者なわけではないし、少しオブラートに包みながら説明をした。
「ふうん……。」
「なんだよ、お前が聞いたんだろ?」
曖昧な返事をする碧。何か考え込んでいるようだった。
「この傷は?」
碧が急に俺の頬に触れる。
「へ!?!?」
男に殴られたことは話していなかったので、思わぬ問いに変な声が出る。
「あ、いや急いでたら転んで……」
じっと碧に見つめられる。
その瞳に見つめられると、全てを見透かされるような気がして少し怖くなる。
「………その、男に殴られたんだ。女性を庇って。」
観念して事実を告げると、碧は大きなため息をつく。
「はぁ、、なんて無茶なことするの……」
「いや別に俺は大丈夫だよ?1発殴られたくらい……」
殴られた瞬間を思い出す。男の拳が自分の頬に当たった瞬間を。
「大丈夫なわけないでしょ。」
「へ?」
そう言い切る碧に間抜けな声が出る。
なんで……?
「だって朝陽、Subでしょ?」
え???
「なんで優秀そうだってわかるんだ?」
その日は1限で終わりだったため、その後の用事がなかった俺はそのまま帰るつもりだった。
が、碧に誘われ、言われるがままに近くのカフェに入っていた。
「さっきの授業、授業前課題があったでしょ?優秀だった人のが教授に紹介されてたじゃん。」
「え、名前は発表されてなかっただろ?」
カップを持つ碧は、美形なのも相まってすごい様になる。ドラマのワンシーンを見ているようだ。
「そうだけど、学籍番号は載ってたでしょ?今日の授業は初授業なのもあって、席が学籍番号順だったから。それに朝陽は目立ってたからね」
またぷくくっと笑い始める朝陽。
「もー!笑うな!!」
「ごめんって、で、なんで遅刻?」
今朝のことを思い出すと心臓がチクンと傷む。
「あ、いやトラブルに巻き込まれてね……」
「トラブル?」
話すか少し悩んだが、自分が当事者なわけではないし、少しオブラートに包みながら説明をした。
「ふうん……。」
「なんだよ、お前が聞いたんだろ?」
曖昧な返事をする碧。何か考え込んでいるようだった。
「この傷は?」
碧が急に俺の頬に触れる。
「へ!?!?」
男に殴られたことは話していなかったので、思わぬ問いに変な声が出る。
「あ、いや急いでたら転んで……」
じっと碧に見つめられる。
その瞳に見つめられると、全てを見透かされるような気がして少し怖くなる。
「………その、男に殴られたんだ。女性を庇って。」
観念して事実を告げると、碧は大きなため息をつく。
「はぁ、、なんて無茶なことするの……」
「いや別に俺は大丈夫だよ?1発殴られたくらい……」
殴られた瞬間を思い出す。男の拳が自分の頬に当たった瞬間を。
「大丈夫なわけないでしょ。」
「へ?」
そう言い切る碧に間抜けな声が出る。
なんで……?
「だって朝陽、Subでしょ?」
え???
