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碧と朝陽

第9章 日常になって

授業が終わると、俺たちは真っ昼間からホテル街を歩いていた。
いまだにこの辺りには慣れない……

碧は無駄に顔が整ってて目立つし、男2人組なんて珍しい……。
そわそわしていると、碧が声をかけてくる。

「もういい加減慣れたらー??」

ニヤニヤと言われて腹が立つ。

「慣れる場所じゃないだろ!」

お互い家に行くのはなんだか気が引けて、今のところプレイはホテルですることになっている。
ただ、ホテル街を歩くのはなんとも落ち着かない。
誰も気にしてないとは理解しつつ、でも、
周りの視線を感じる気がする……!!

「は、はやくどこか入ろう」

「積極的な朝陽、いいね、早く入ろう!」

変な捉え方をする碧を1発小突いてやろうかと思ったが、急に碧が足を止めるので失敗した。

「ん?」

「ここにしよっか」

俺の腕を引っ張りずんずん進む碧。
もうこの辺りをうろうろするのも疲れたので、されるがままに俺は碧についていった。

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