テキストサイズ

碧と朝陽

第9章 日常になって

あの日から、数週間。

「朝陽、おはよう」
「おー」

当たり前のように碧は俺の隣に座るようになった。
毎朝無駄に爽やかでイラつく。
あの日から、俺たちは時々プレイをして発散する仲になっている。

不純な関係だと思うか??
決してそんな関係ではないと俺は断言できる。
俺たちは最後まではしていないんだから。

「今日で1週間もおしまいだね〜明日はどこか遊びに行く?」

少しドキッとした。
そうだ、今日は金曜日。
授業やバイト諸々への支障を考えて、プレイはいつも毎週金曜日にすることにしていた。

「遊ぶ元気があったら………」

ぼそっと呟くと、碧は笑い出した。

「ふっくくくっ………元気があったら……ね笑」

「お、お前が悪いんだからな!!!」

碧をキッと睨むと、ごめんって〜とふわふわ謝りながらもまだ笑っている。

碧はプレイ中人が変わったように意地悪になる。
お仕置きなんか特にそうで……
想像すると勃ちそうだからやめておくが、とにかく激しい!!!
碧とプレイをした後はすごい消耗するんだよ……!!
プレイのあと、ベッドの上で死んでいる俺とは違って、碧はピンピンしているし、上機嫌だ。
Subの俺ばっか消耗しているのは気に食わない。

まぁ、プレイ中はそんなこと考えられなくなるんだけど……。

「おはよう。授業を始めましょうか。」

教授が教室に入ってきたことで、周りも静かになる。

今は授業に集中しよう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ