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碧と朝陽

第6章 ハプニング

2人でテニスや、バドミントン、卓球なんかをやった。
体を動かすのは久々で楽しかった。

「は〜〜〜疲れた〜〜ちょっと休憩!」

碧は自販機近くのベンチに座り込んだ。
俺も隣に腰掛ける。

「碧、今日はありがとうな。」

そう言葉をかけた。
昨日あんなふうに拒絶されたら、普通は俺から離れるものだろう。それなのに碧は変わらずの態度で接してくれている。

「んー?何がー??」

あっけらかんとした碧の態度に思わず笑ってしまう。

「俺、朝陽とはちゃんと友達になりたいと思ったんだ。ちょっと先走ってパートナーにならないか?なんて言っちゃったけど、、」

「うん、ありがとう…俺も碧とは友達になりたいよ」

正直な気持ちだった。
自販機で買ったコーラを一口。
炭酸が喉を刺激する。

「本当?よかった………」

碧は本当にほっとしたような表情見せるので少し驚いた。
こいつも色々考えて、不安だったのかな。
そんな中、俺との関係をちゃんとしようと動いてくれたのか。
それならちゃんと楽しまなくては。

「よしっ!じゃあ次は何やろうか!バスケとかどうだ?1on1しようぜ!」

立ち上がって碧にそう声をかけた。

「え、あ、うん!!しよう!!」

碧はちょっとびっくりしたような顔をしたが、すぐに笑顔になった。

ボールをドリブルさせて、碧のマークをかわし、シュートをする。

ドカッと気持ち良い音を立ててボールはゴールに収まった。

「やった!!3点目!」

碧の方を見て自慢げに指で3を作って見せる。

「も〜〜バスケうまいなんて聞いてない」

碧はちょっとふくれて言う。

「高校はバスケ部だったんだよ。ほらボール取ってみろよ!」

「くそ〜〜」

悔しそうな碧がなんだか新鮮で俺は調子に乗っていた。

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