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シャイニーストッキング

第16章 もつれるストッキング5  美冴

 75 壊れた女神…

 激しく昂ぶるオスの衝動に任せて、この美冴のストッキングを引き裂いてしまった…

 それにより…
 ストッキングの女神ともいえる美冴の股関のマチ部を、勢いのままに荒々しく引き裂いた事によって、本来、美ふ冴にとっての魅惑の象徴である筈のストッキングを見るも無残にボロボロな、ただの一枚のナイロン繊維の布キレにしてしまったのである。

 確か、あの引き裂いた瞬間に…
 美冴は小さな悲鳴とも喘ぎとも判断しかねる様な声を漏らし、激しくカラダを震わせた。

 それは…
 妖しいストッキングの女神といえる美冴の心を荒々しく、引き裂いた事に等しいのではないのか?
 そしてその瞬間に漏らした小さな悲鳴は…
 美冴という存在感が壊れた瞬間の悲痛の叫びといえるのではないのか?
 私の傍らで激しく胸を上下させながら、意識を翔ばして寝落ちているその姿を見つめながら、そんな想いを巡らせていた。

 美冴を壊してしまった…
 その寝落ちの姿を見ているとそんな想いが浮かんでくる。

 おそらく美冴とゆかりもだが…
 今日の常務室での対峙の際、間違いなく、私と律子の関係を見抜いたのだろう、いや、それは疑いではなく、確信だったのかもしれない。

 それは…
『やっぱり盗っちゃえば、獲っちゃえば…』
『あんな秘書のオンナになんかに渡すんだったらさぁ…』
 という、この美冴によるコトバと、今夜、こうして激しく淫れた昂ぶりが、それらの全てを物語っている。

 そして間違いなく、この美冴を含む、ゆかりと律子と私の四人を巡る中での彼女の立ち位置が…
 いちばん重要な存在といえるのだ。

 だからこそ私は、こうした今夜の、不思議な因果の導きの流れに逆らわず…
 敢えて美冴を愛し、いや、征服しようと、自身のオスの本能という欲望に抗い…
『焦らし』という罠を仕掛け…
 私自身が作る、快感の海に沈め、鎮め、溺れさせようとしたのではあるのだが…

 美冴を、支配、征服どころか… 
 戻れないところまで踏み込んでしまったのではないのだろうか……

 寝落ちしている美冴の姿を見つめていると、そんな不安が心に浮かぶ。

 美冴の…
 最後の絶頂感に堕ちる寸前に見せた、淫らに狂ったあの目…
 あの愉悦の叫び…
 傍らで寝落ちしているこの姿が、私の心にはまるで、堕ちた女神として狂おしく映っていた。



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