
シャイニーストッキング
第14章 もつれるストッキング3 常務取締役大原浩一
121 秘書 松下律子(31)
「そう、そのタイミングでのえっちゃん、あ、越前屋からの連絡でしたから…」
「ふぅんそうなんですね、では青山さん的にはナイスタイミングだったんですねぇ」
「はい、そうですけど…
え、ま、松下さんて?」
わたしも少しおしゃべりが過ぎてしまったみたいであった…
こんな会話はイチ秘書としてはややツッコミ過ぎた内容といえるから、彼は気付いたのか少し怪訝な声音で訊いてくる。
「あ、はい…
ま、いいかな……実は…」
だから…
昼間の新潟支社での面談からこの今まで、彼、青山一也という人物との関わりの時間と会話で感じ伝わってきたわたしなりの彼の人物像、評価は、越前屋さんの言っていた通りの及第点な人物評価といえるし、そしてそれによりこの先の大原常務の強力な武器ともなり得ると思われるから、敢えてこの青山さんにはこれからの為にも少しだけわたしのポジションの位置を、いや、地位を教える事にした。
「あ、はい、実は…
わたしはただ単なる常務専属秘書というだけではなく、これからの社内改革を推進しようとしている大原常務のブレーンの一人でもあるんです…」
と、彼が理解しやすい様に少し噛み砕いた表現にして伝えたのである。
「え、ブレーンかぁ…
うーん、なるほどなぁ…」
そしてやはりキレ者でもあった彼はこのわたしの一言で、ある程度の内容と事情を理解したようでもあったのである。
「うん、やはり、えっちゃんの言っていた通りだぁ…」
「え、越前屋さんの?」
「はい、えっちゃん曰く、常務秘書の松下さんは様々の資格を持つ優秀な、そして普通の秘書さんではないって…」
「え?…」
「それにもの凄い美人さんで…才色兼備を絵に描いた様な女性だって…」
「もぉ、それは余計ですよ」
と、彼はまた、ようやくさっきまでの軽さをも取り戻した様であった。
「あぁ、いや、マジ、ホントですからぁ」
「もうそれはいいですけど…
でも、その接待云々は酷いですねぇ」
と、わたしは話しを元に戻す。
「あ、はい、うん、でもこれは元々、全ては前真中常務の求めてきていた要望をカタチにしてきた結果であり…
そしてそんな元常務の腰巾着である永岡支社長は従わざる得なかった…
いや、それも少しだけニュアンスが微妙に違うけど…」
「え、ニュアンスがって?」
「そう、そのタイミングでのえっちゃん、あ、越前屋からの連絡でしたから…」
「ふぅんそうなんですね、では青山さん的にはナイスタイミングだったんですねぇ」
「はい、そうですけど…
え、ま、松下さんて?」
わたしも少しおしゃべりが過ぎてしまったみたいであった…
こんな会話はイチ秘書としてはややツッコミ過ぎた内容といえるから、彼は気付いたのか少し怪訝な声音で訊いてくる。
「あ、はい…
ま、いいかな……実は…」
だから…
昼間の新潟支社での面談からこの今まで、彼、青山一也という人物との関わりの時間と会話で感じ伝わってきたわたしなりの彼の人物像、評価は、越前屋さんの言っていた通りの及第点な人物評価といえるし、そしてそれによりこの先の大原常務の強力な武器ともなり得ると思われるから、敢えてこの青山さんにはこれからの為にも少しだけわたしのポジションの位置を、いや、地位を教える事にした。
「あ、はい、実は…
わたしはただ単なる常務専属秘書というだけではなく、これからの社内改革を推進しようとしている大原常務のブレーンの一人でもあるんです…」
と、彼が理解しやすい様に少し噛み砕いた表現にして伝えたのである。
「え、ブレーンかぁ…
うーん、なるほどなぁ…」
そしてやはりキレ者でもあった彼はこのわたしの一言で、ある程度の内容と事情を理解したようでもあったのである。
「うん、やはり、えっちゃんの言っていた通りだぁ…」
「え、越前屋さんの?」
「はい、えっちゃん曰く、常務秘書の松下さんは様々の資格を持つ優秀な、そして普通の秘書さんではないって…」
「え?…」
「それにもの凄い美人さんで…才色兼備を絵に描いた様な女性だって…」
「もぉ、それは余計ですよ」
と、彼はまた、ようやくさっきまでの軽さをも取り戻した様であった。
「あぁ、いや、マジ、ホントですからぁ」
「もうそれはいいですけど…
でも、その接待云々は酷いですねぇ」
と、わたしは話しを元に戻す。
「あ、はい、うん、でもこれは元々、全ては前真中常務の求めてきていた要望をカタチにしてきた結果であり…
そしてそんな元常務の腰巾着である永岡支社長は従わざる得なかった…
いや、それも少しだけニュアンスが微妙に違うけど…」
「え、ニュアンスがって?」
