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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 181 ビアンな夜(83)

「何を……そんな…考えてるの…」

 わたしはガラス窓に映っているゆかりの目を見つめ、そう囁く。
 
 そのゆかりの目には、まだ、少しの戸惑いの揺らぎを感じたから…

「えっ…」
 すると、夜景に写っているゆかりの目と視線が合った。

「ふ……」

 わたしはその目を見て…
『何を今さら…』
 という想いを込めて見つめ返す。

 そして…
「愛して……るわ…」
 とも、続けて囁いた。

 本当に愛している…

 いや、昨日、今日と一緒に過ごして、本当にそう感じていたのだ。


 するとゆかりは、まるで迷いの呪縛が解けたかの様に脱力し、完全にカラダを預けてきたのである…
 そしてわたしは後ろから抱き締めながら、乳房を弄っていく。


「あんっ…あ…う、んん、あ、み、みさえ…さん…」
 すると感極まった様に喘ぎ、完全に膝の力が抜け落ちてしまつまたらしく、とても立っていられない感じにしゃがみ込んでしまった。

「あら…
 ほらぁ、頑張ってぇ、よいしょっ…」
 そしてわたしは両手を掴み、なんとかベッドへと引っ張り上げていく。

「はぁぁ……」
 そして身悶えしながら右側を下に横向きになった。

「かわいい…食べちゃいたいわ…」
 そんなゆかりの姿に心が、いや、男役の想いの心が震え、疼き昂ぶり、そう囁いたのだ。

 でも本当に、そう感じた…
 可愛くて堪らない…
 そしてわたしはその姿を見つめ…

「あん…」
 横向きに伸ばしたゆかりの脚を、左脚のふくらはぎ辺りに触れていく。

 触れた瞬間、ビクンと脚を震わせる…

「あらぁ…やっぱりぃ、脚が敏感なんだぁ…」

 間違いない…

 やっぱりそうだ…

「え…、あっ、ん、んん…」
 そして更に指先で、ふくらはぎをツーっと撫でていく。

「あらぁ、凄く敏感なのね…」
 その指先の僅かなタッチに脚をビクビクと震わせ、喘ぎを漏らしてしてくる。

 やはり、間違いない…


「昨夜は…気付かなかったわぁ…
 じゃあ、これは?…」
 
 本当は気付いていた…

「あんっ、や、んん…」
 そう想いながら、舌先でなぞる様に舐めていく。

「あらあらぁ、凄く感じるみたいねぇ…」

 やっぱりそうだわ…

 わたしと同じだわ…

 想いが確信した。




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