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シャイニーストッキング

第10章 絡まるストッキング9      美冴とゆかり

 180 ビアンな夜(82)

 ピー、ガチャ…

 このカードキーのロック解除の音が…
 わたしの衝動のスタートの合図となった。

「あっ、んっ」

 わたしはドアを開き、ゆかりを押し入れ… 
 キスをしていく…

「は…ぁ…ゆ、ゆ…かり…」

「んん…み……さ…ん……」

 そのままゆかりを壁に押さえ付け、激しく唇を、舌を貪るかの様なキスをしていく…
 

『ああ、ダメ、我慢できないわ…』

『ゆかりを……食べたい……
 あぁ、食べたい…舐めたい…』
 もうわたしの脳裏には、そんな衝動の想いだけしか無くなっていたのだ。

 冷静…
 我慢…
 等々、という自制の言葉は吹き飛んでしまった。

 もう我慢できない…
 激しく愛したい…
 狂わせたい…
 狂いたい…
 そんな言葉、想いに、完全に支配されてしまっていたのだ。


「ゆ、ゆ…かり…」
 ゆかりの手からは買い物をした荷物が落ち、バッグも落ち、脱力し、為すがままになっていた。

 そんな感じにキスしながら、壁伝いに押し付け、東南角の両面のコーナーが、等身大以上のガラスになっている窓へと導き…
 そしてその窓にカラダ全体を押し付けながら、後ろから抱き締めていく。

「んん…」
 窓に押し付けられたゆかりの眼下には、大都会の煌びやかな夜景が拡がって見える筈である。

 なぜならその窓ガラスは足元まであり、そのコーナー窓の外は何も無いからこうまで押し付けるとまるで、その煌びやかな夜景の夜空に浮いている感じになる筈だから…
 
「あ……ぁぁ………」
 すると、そんな思惑通りに感嘆の喘ぎを漏らしてきた。

「は…うん…ゆ、ゆかりぃ…」
 そしてそのまま後ろから押し付けながら抱き締め、プルオーバーのシャツの下から手を差し入れて乳房を包む様に弄り、唇で耳を舐める。

「ん、は、ぁ、あん…」

 その喘ぎからはこの夜景の煌びやかさと、舐められている耳タブの快感、そして揉まれている乳房の心地よさに…
 心もカラダも蕩けて、溶けて、融けてしまいそうになっている意味が伝わってきていた。

 そんなゆかりは昨夜とは違い、完全に受け身としてカラダを預けてきていたのである…
 そしてわたしは完全に男役の感覚として抱いていのだ。




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