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シャイニーストッキング

第9章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり

 228 甘い…

 おそらく、まだ、このわたしとの激しいキスの現実感、リアルさを感じられていないのではないか…

 これは、まるで夢ではないのか…
 
 そんな、目、顔をしていた。
 

 うふ、やっぱりかわいいわ…
 わたしはそんな杉山くんの目にキュンとしてしまう。
 そして再び、杉山くんの顔を両手で挟み込み、唇を押し付け、舌先を絡めてキスをしていく。

 まだもう少しだけ、夢を見させてあげたかった…
 いや、実は、わたし自身もこのキスにときめき、絡まる舌先の快感に、まだまだ溺れていたかったのである。

 そしてまた、連夜の自慰行為の影響もかなりあったといえたのだと思う…
 なぜならば、連夜の自慰行為の時に、唇が、舌が、空虚さに震え、キスへの欲望がかなり高まっていたからであったのだ。

 自慰行為の快感が高まれば、昂ぶるほどに…
 唇が、あのキスの感触が、欲しくて堪らなくなり、思わず枕に唇を押し付けていたくらいであった。

 だから…なのだろうか…

 わたしは、もっともっとキスがしたかったのである。

 そしてそんな想いに導かれ、もっともっとと杉山くんの唇を欲していく…


「は…ふ…あぁ…」
 すると再び杉山くんは、喘ぎに近い吐息を漏らしてきた。

 そしてわたしは杉山くんの唇に自らの唾液を流していく…

「ふ…どう…あ、甘い?…」
 思わずそう囁いてしまう。


「は…あ…は、はい…あ、甘いっす…」
 杉山くんの声が震えていた。

 いや、カラダも震えてきていた…

 そしてわたしも…

 わたし自身も熱く、疼いてきていたのである…


「ほら、もっと開けて…」

 昂ぶりが止まらなくなってきていた…

「あ……は、はい…」

 わたしはその開けた唇に自らを垂らしていく…

 衝動が止まらない…


「どう…おいしい?…」
 すると杉山くんは頷く。

「ふふ、杉山くんは……変態……ね」
 再び頷いてくる。

 ヤバい、かわいいわ…

 その様子に思わず心で歓声を上げてしまった。

 そしてわたしは、すっかりエスの、サディスティックなスイッチが入っしまったようであった。

 こんな昂ぶりは

 そう、あの時以来だ…




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