
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング8 部長佐々木ゆかり
227 夢虚ろ…
杉山くんはわたしに押されたカタチでドアに寄り掛かって両足を広げて座り、そこにわたしが両手で彼の顔を押さえ、両足の間に膝立ちでしゃがみ込み、そして背中を抱き締められながらキスをしている体制となっていた。
そんな姿勢であったから、ヒールを履いている脚が痛くなってきていた…
だからキスをし続けながらわたしは片手ずつ彼の顔から外し、片脚ずつヒールを脱いでいく。
ピチャ、クチュ、ピチャ…
だが、ヒールを脱ぎながらも夢中になって杉山くんの唇を、舌先を貪っていた、そして完全に疼きを昂ぶらせてしまっていたのだ。
そして杉山くんもかなり疼き、昂ぶらせているのであろう…
わたしの両肩を抱き締めている両腕の力が更に強まり、両足も広げ挟み込んでいるカタチになっている自分の足で更にギュッとわたしを挟み、締め付けてきたのである。
そのキツさに、さすがに夢中になっていたわたしも少し痛みを感じてきてしまい、唇を離し…
「ね、ねぇ、キツい、痛いよ…」
と、思わず呟いた。
「…はっ…あっ、す、すいません…」
杉山くんはそんなわたしの呟きにハッと、我に返ったように反応し、そう謝りながら、両腕、両足の力を緩めてきた。
「ふふ…大丈夫よ…逃げないから…」
わたしは杉山くんの目を見つめながらそう囁く。
「……あ、は、はい……」
そう返事をしてきた彼の目はまるで夢を見ているかのような目…
つまり、トロンと焦点の合っていないような目をしていた。
それはまるで夢虚ろな目といえる…
まあ、それは、無理もないであろう…
なんとかわたしをこの部長室に上手く連れ込み、そして一瞬の隙を付いて後ろから抱き締めたまでは良かったのだが、その後、おそらくは、そのあとの一歩を踏み出す勇気が出ずに固まってしまっていたのである…
だが、予想外にわたしが突然に杉山くんに抱き付き、こんな激しい貪るようなディープなキスをしてきたのであるから、彼の驚き、動揺、戸惑い、昂ぶりは当然であるのだ。
おそらく、まだ、このわたしとの激しいキスの現実感、リアルさを感じられていないのではないか…
これは…
まるで夢ではないのか…
そんな、目、顔をしていた。
杉山くんはわたしに押されたカタチでドアに寄り掛かって両足を広げて座り、そこにわたしが両手で彼の顔を押さえ、両足の間に膝立ちでしゃがみ込み、そして背中を抱き締められながらキスをしている体制となっていた。
そんな姿勢であったから、ヒールを履いている脚が痛くなってきていた…
だからキスをし続けながらわたしは片手ずつ彼の顔から外し、片脚ずつヒールを脱いでいく。
ピチャ、クチュ、ピチャ…
だが、ヒールを脱ぎながらも夢中になって杉山くんの唇を、舌先を貪っていた、そして完全に疼きを昂ぶらせてしまっていたのだ。
そして杉山くんもかなり疼き、昂ぶらせているのであろう…
わたしの両肩を抱き締めている両腕の力が更に強まり、両足も広げ挟み込んでいるカタチになっている自分の足で更にギュッとわたしを挟み、締め付けてきたのである。
そのキツさに、さすがに夢中になっていたわたしも少し痛みを感じてきてしまい、唇を離し…
「ね、ねぇ、キツい、痛いよ…」
と、思わず呟いた。
「…はっ…あっ、す、すいません…」
杉山くんはそんなわたしの呟きにハッと、我に返ったように反応し、そう謝りながら、両腕、両足の力を緩めてきた。
「ふふ…大丈夫よ…逃げないから…」
わたしは杉山くんの目を見つめながらそう囁く。
「……あ、は、はい……」
そう返事をしてきた彼の目はまるで夢を見ているかのような目…
つまり、トロンと焦点の合っていないような目をしていた。
それはまるで夢虚ろな目といえる…
まあ、それは、無理もないであろう…
なんとかわたしをこの部長室に上手く連れ込み、そして一瞬の隙を付いて後ろから抱き締めたまでは良かったのだが、その後、おそらくは、そのあとの一歩を踏み出す勇気が出ずに固まってしまっていたのである…
だが、予想外にわたしが突然に杉山くんに抱き付き、こんな激しい貪るようなディープなキスをしてきたのであるから、彼の驚き、動揺、戸惑い、昂ぶりは当然であるのだ。
おそらく、まだ、このわたしとの激しいキスの現実感、リアルさを感じられていないのではないか…
これは…
まるで夢ではないのか…
そんな、目、顔をしていた。
