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シャイニーストッキング

第9章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり

 226 熱く…

 わたし達はお互いの舌を貪り合い、吸い付き、唾液を交わす、激しいキスを、ディープキスをしていく…

 心が震えてきた…

 カラダが熱くなってきた…

 そして…

 疼いてきた…

「あ…は……ふ……」

 杉山くんが喘ぎを漏らす…

 ピチャ、クチュ、ピチャ…

 唇を、舌を、舌先を、吸い、絡める湿った音が聞こえてくる。

「ん……ぁふ……」

 わたしも喘ぎを漏らしてしまう…

 肩を抱いてきている杉山くんの腕に力が籠もってきていた。

 唇の脇から唾液が垂れてくる…

 ピチャ、クチュ、ピチャ…


 最初は…

 わたしは…

 杉山くんを傷つけない為にも…

 第二のトラウマにならないようにと…

 仕方なく、こうして自ら唇を押し付け、キスをしたのだが…
 
 今は…

 いや…

 こうして唇に触れ、舌先を絡め、唾液を交わしていると…

 いつの間にか、わたしも夢中になってキスを交わしていた…

 仕方なく…

 とりあえず…
 
 の、筈だった………のに…



「…はぁ…ぁ…す、すぎ…ま…くん…」
 わたしは夢中になって彼の顔を両手で押さえ、唇を、舌先を貪っていく。

 ドキドキドキドキ…
 心が昂ぶり、震え、高鳴ってくる。

 ズキズキズキズキ…
 熱く、疼いてきていた。

「は…ふ…ゆ……り…ぶち…ょお…ぉ…」
 杉山くんも、かなり熱く、更にきつく、抱き締めてくる。


 本当は…

 仕方なく…

 しょうがなく…

 かわいくて、かわいそう…

 だから…

 してあげた…

 筈だった……のに…


 わたしは…

 この激しいキスの快感に…

 溺れそうに…

 いや…

 既に…

 溺れてしまっていた…


 
 軽く…

 してあげれば落ち着く…

 はず…

 そう想っていたのに…


 カラダが…

 心が…

 熱く…

 熱い…





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