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シャイニーストッキング

第9章 絡まるストッキング8        部長佐々木ゆかり

 225 貪り合うような…

 ひと肌抜いてやらなくては…

「…ね、ねぇ…」
 わたしはそう思い、杉山くんに声を掛けながら、後ろを振り返る。

「あ………」
 そのひと声を掛けて振り返った瞬間、杉山くんの腕の力が緩んだ、そしてわたしは顔を振り返えらせながら一気にカラダごと後ろ向きになった。
 すると杉山くんとわたしは、顔を急接近でお互い向き合せたカタチになったのだ。

 だが杉山くんは、わたしと目があった瞬間に、後ろめたいのか一瞬にして目を逸らした。

 ふ…
 わたしにはそれがまたかわいく感じてしまう。

 そして…

「あ………」
 わたしは緩んだ手の隙間から両手を伸ばし、杉山くんの顔を両手で挟み込み、グイッと顔を寄せた。

「う………」
 そしてわたしは唇を押し付け、キスをする。

「ぁ………」
 杉山くんはビクンと小さく震えてきた。

 うふ、かわいいわ…

 わたしは唇を開き、舌先を伸ばして杉山くんの唇をこじ開けていく…
 と、再びビクンと震え、杉山くんのカラダから力が抜けたように感じたのである。
 そしてわたしの舌先は彼の唇を一気にこじ開けて、侵入していく。

「……………」
 
 舌先を中に侵入れ、彼の舌に絡め、吸い、唇を押し付ける…
 そして両手で押さえている顔を更にわたしに押し付けていった。

 すると、恐る恐る、彼の両腕がわたしの背中を回しながら抱いてきた…
 そして、震える彼の舌先もようやく積極的にわたしの舌先に絡めてきたのだ。

 わたし達は、部長室のデスクの下に座り、ドアに寄り掛かりながら、向かい合って座って抱き合いながら、お互いを貪り合い、吸い付き、唾液を交わす激しいキスを、ディープキスをしていく…

 心が震えてきた…





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