
イジワルな彼女。
第9章 縁-エニシ-
自分の席につくと、スマホが震えた。
[おーい、朝からどーした?]
[喧嘩でもしたか?]
清水と松浦からのメッセージだ。
僕が返事に手間取っていると、
[なんでもねーよ!
俺がちょっと、だる絡みしただけ]
亮太が先に返事をした。
[なんだ、いつものことじゃねーかw]
[さすがの悠もキレたのかと思ったわw]
亮太がうまくフォローしてくれたので、
清水達も納得したようだ。
[うっせ!もしかしてお前ら、
俺が悠ばっか構うから妬いてんのか?w]
[うぜーwww]
[ねーよw]
3人のメッセージはその後も続いたが、
僕はスマホを机の中にしまうと
始業のチャイムが鳴った。
