
イジワルな彼女。
第7章 茜-アカネ-
[原 さつき]
僕はそのままスマホをタップし、
メッセージを読んだ。
[亮太から聞きました
小日向にまで迷惑かけちゃって
ほんとごめんなさい
ご心配おかけしました]
[あと…小日向は大丈夫だと思うけど
この件は内密にお願いします]
[誰にも言わないから大丈夫。
あと、俺が口出すことじゃないかも
しれないけど…
亮太とちゃんと話し合えよ?
言いたいこと我慢しないでさ!]
悩みながら僕は原に返事をすると、
スマホをベッドに置いて机に戻った。
それから一気に宿題を片付けた。
「…ふーぅ」
シャーペンを放り出し、
僕は大きく息を吐きながら両腕を
上に伸ばして軽くストレッチをした。
そのままベッドに雪崩れ込み、
スマホに手を伸ばす。
[8/30 1:09]
ついに夏休みも残り2日をきっていた。
