
イジワルな彼女。
第7章 茜-アカネ-
「聞いてる」
「そっか。…悠!ほんと悪かった!」
「うん」
「あいつが早とちりし…痛っ!」
「そっその、あの件は大丈夫だったから」
「あぁ」
「心配かけて悪かったな」
「俺は大丈夫。
原とちゃんと話せたなら、よかったよ」
「…あぁ。何とか、な」
「うん」
「じゃあ、今日はとりあえず報告だけ…」
「わかった」
「もうちょい、話してみるわ」
最後にそう亮太が小声で言った。
「あぁ。じゃあ、またな」
「おう」
亮太との電話を終えると、
新着メッセージが届いていた。
