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イジワルな彼女。

第6章 密-ヒソカ-


ゴロゴロゴロ…

僕は大きな音で、ようやく目を覚ます。
その直後に、バリッ…
バリバリバリ ドカーン!と
家のすぐ近くに雷が落ちたようだ。

一瞬、部屋が真っ暗になったが
すぐに停電はおさまった。


僕は身体を起こして、
ベッドの上で胡座をかく。
そしてその状態で、
ほったらかしたままのスマホを
手探りで探し当てた。

画面をタッチすると、
時刻はもうすぐ18時になるところだった。
スマホに新着のメッセージや着信はない。

少し寝すぎたせいか気圧のせいか…
僕の頭はずっしり重くて痛い。
そのせいか、未読のままにしていた
なっちゃんからのメッセージに
いつの間にか既読をつけてしまっていた。


[よかった。
今日もお休みだけど、大丈夫?
もうすぐ新学期だし、ゆっくり休んでね!
お大事に。]


「はぁ…」

僕はスッキリしない頭でなっちゃんからの
メッセージを読み終えると、
大きな溜め息をついた。

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