
イジワルな彼女。
第5章 巡-メグル-
僕は目を瞑ったまま
ベッドの上でじっとしていた。
だが、しばらくして
いつもとは部屋の様子が違うことに気づく。
「……あっつ」
僕は毎朝、エアコンのタイマーを
セットしてから家を出る。
しかし、今朝の僕はそれを怠ったらしく
部屋は蒸し暑いままだった。
慌ててリモコンの電源を入れ、
エアコンが動き出すのを確認する。
部屋を出た僕は、リビングに向かった。
ソファに座り、テレビをつける。
一通りザッピングしてみたが、
特に見たい番組は見つからない。
僕はテレビを消し、
シャワーを浴びることにした。
