
イジワルな彼女。
第5章 巡-メグル-
自分の部屋のドアを開くと、
僕はそのままベッドに倒れ込んだ。
パンツのポケットからスマホを取り出す。
メッセージが何件か届いていた。
そのままアプリを開くと、その内の一件は
予想通りの相手からだった。
「ほんと、めんどくさ」
僕はろくに内容も読まず、既読だけつけた。
他は、亮太や同じクラスの友人達との
グループトークのメッセージ。内容は…
[宿題おわんねー]
[今年の量、鬼じゃね?]
[もう化学は棄てたわ]
[諦めたら、そこで試合終了ですよ]
[は?まさかお前終わってんの?]
[さすが神田!マジ神!!]
[まじかよ?神田はんぱねーwww]
[余裕w]
[明日、神田んちに集合!]
[うぇーい!!]
[神田あざっす!]
[誰がタダで見せるかよw]
[はぁ?まじでお前ってやつは…!]
[鬼畜!!]
[神田ー!何でも奢るから、頼む!!]
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延々と続くメッセージに一通り目を通すと、
僕はグループトークも既読スルーで
スマホを枕元に置いて目を閉じた。
