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イジワルな彼女。

第3章 雫-シズク-


「いらっしゃいませ」

「…」

緊張のせいか、声が出ない。

「お一人様ですか?こちらへどうぞ」

「あ、はい」

どもりながら店員さんに返事をするのが
やっとなくらいだ。


ここはカフェといっても
いわゆるコーヒーチェーン店とは違い、
喫茶店に近い感じのお店だ。


「ご注文お決まりになりましたら、
お声掛けください」

僕は会釈をし、メニューを広げた。

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