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イジワルな彼女。

第3章 雫-シズク-


外に出たものの、
食べたいものも特に浮かばない。

このまま帰宅するにしては
まだ時間が早すぎるし、
行き場を失った僕は途方に暮れた。


そうなると思い浮かぶのは、唯さんだ。
いや、今日はほぼ唯さんのことを
考えてしまっていた。

「…」

僕の足は自然と駅へと歩き出していた。

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