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イジワルな彼女。

第3章 雫-シズク-


身支度を整え玄関を開けると、
昨夜の雨が嘘のように
強くて眩しい日射しが僕をとらえた。


予備校までの移動の間は
音楽プレイヤーをシャッフルに設定し、
僕は周りの雑音を遮断した。

でも、流れてくるのはバラードばかり。
さすがに6曲続いた辺りで
僕はシャッフル機能を停止して、
最近ハマっている曲に切り替えた。

それでも、いつも通りに
音を楽しむことが出来ないまま
電車は予備校の最寄り駅に
到着してしまった。

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